【夢物語】引き下がれない偽物の事情

髪が伸びてきたので、僕は床屋に来ている。高校生の頃から5年くらい通っている床屋。ヨボヨボの白髪のおじいさんが1人で経営している床屋で、あと何年店がやっているかもわからない。 おじいさんもボケているわけではないが、5年も通っている僕の事はいつまで経っても覚えてくれない。こんな小さいお店に、5年も通い続けて…