私の名前はジロギン。

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ノルウェーでオオカミに射殺許可!何故人間はオオカミを嫌うのか?

私の名前はジロギン。


私は仮にも5年以上金魚を飼育しているため、動物に関するニュースが流れるとついつい目にしてしまう。今回のニュースも自然と目に入ってきた。

 

ノルウェーの国会でで、国内に生存する野生のオオカミの70%に対して射殺許可が出されたというニュースだ。
しかし、ノルウェーには現在65〜68頭しか野生のオオカミがおらず、70%というと大体45〜48頭ほどになる。
これに対して国内では動物の大虐殺であるとして波紋が広がっているのだそうだ。


国会でオオカミの射殺許可が協議された経緯としては、「オオカミによる羊への被害」を減らすためだったそうだ。が、そもそもノルウェーに羊は何百万と生息しており、たった68頭ほどしかいないオオカミによる被害なんてものはごく僅からしい。しかもオオカミより羊への被害を出している動物はたくさんいるとのこと。
人間への被害については、ほぼ0で、オオカミが人を襲うことは非常に稀であるのだとか。

 

何故ここまでオオカミが毛嫌いされてしまうかというと、おかしな事に「ノルウェーに元々存在していたオオカミに対するネガティヴなイメージ」のためであると見られています。オオカミ=悪いやつというイメージが強く、オオカミに対する射殺許可を出す事になったとされている。もちろん他にも理由はあれど、オオカミがこれほどまでに嫌悪の対象とされてしまうのかは、国に根付いた価値観にあるようだ。

 

 

 

 

確かによく思い返すと、ヨーロッパ系の昔話やイソップ童話では、何かとオオカミが悪い存在に描かれることが多い。

例えば、「赤ずきんちゃん」では、オオカミは赤ずきんちゃんのおばあさんを丸呑みにし、赤ずきんちゃんも騙して丸呑みにするという食欲に駆られた連続殺人鬼のようである。


また3匹の子ブタでは、子ブタたちの家に侵入し、食らおうと執念深い強盗殺人鬼の様相を見せている。
これらの話は日本でも非常に有名であるため、日本においてもオオカミ=悪というイメージを持っている人は多いかもしれない。

 

しかし実際のところオオカミは臆病な生き物で、人間を襲うことはほとんどないそう。さらにオオカミより大きな動物なんてたくさんいるから、牧場の牛などを襲うのも命がけで、そんなリスキーなことはほとんどしないと聞く。

 

 

 

他にもオオカミに対する人間のイメージが間違いすぎてるなと思うことがある。


それは「一匹狼」という言葉だ。
これは「オオカミは一匹で生きていく孤高の動物」というイメージが先行して作られた言葉だが、オオカミはふつーに群れを作る。むしろ群れる代表みたいな生き物だ。
オオカミは小さいから、群れでないと狩りをするリスクを減らせないのだ。この「一匹狼」という言葉も完全にオオカミに対するイメージを間違えている。錯綜している。

 

ノルウェーの射殺許可の件もそうだが、私たち人間は今一度オオカミに対する理解をし直さなければならない気がする。どうも間違ったイメージを抱いている気がしてならない。


オオカミというのは
・臆病でリスクは取らない
・羊を勝手に食べることはほとんどない
・臆病だから群れで暮らす


こういう生き物なのだと理解するべきだろう。

どうだろう?オオカミの特徴を並べてみたが、この特徴に共通する、私たちに最も身近な生き物を、私たちはよく知っているはずだ。
そう、人間だ。オオカミは姿が違うだけで、人間そのもののようなのだ。
そんなオオカミを我々人間が嫌うのは、オオカミに「人間の嫌な部分」を見るからなのかもしれない。

 

 

 

 

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