私の名前はジロギン。

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あなたに懐く野良猫は「100万回生きたねこ」かもしれない

 

私の名前はジロギン。


「100万回生きたねこ」

という絵本をご存知だろうか?
非常に有名な絵本で、小学校の図書館には必ず置いてあったくらいポピュラーな絵本になっている。1977年、今から39年前に佐野洋子さんという方が書いた絵本だ。

 

恥ずかしながら私は、今日まで「100万回生きたねこ」を読んだことがなかった。ご存知だろうか?と聞いたが、私の方が存じ上げなかったわけである。

 

今更かとは思うが、「100万回生きたねこ」のストーリーを話させてもらう。

 

 


主人公の「ねこ」はある時は王様のペット、船乗りのペット、盗賊のペットなど様々な人生ならぬ猫生を送ってきた。「ねこ」は死んでも輪廻転生を繰り返すことで、別の形で蘇っていたのである。


ある時「ねこ」が転生すると、今度は飼い主のいない野良猫となってしまった。「ねこ」はこれまで飼い主がすごい人だったから、自分もすごい猫で入られたものの、野良猫では何のバックボーンもない。「ねこ」は自分の凄さを周りの猫に認めてもらうため、「自分は100万回生きたねこなんだ」という自慢をして回った。


あらゆる猫たちが「ねこ」に擦り寄る中で、1匹の白いメス猫だけが「ねこ」に全く興味を示さなかった。
「ねこ」は意地でも白猫の気を引こうとするが、やがてそれが恋心からくるものだと気がつき、白猫と結婚する。


白猫は子供を産み、次第に衰えていき、死んでしまう。「ねこ」は白猫の死を受けて初めて悲しみを覚え、泣いた。100万回泣いた。やがて「ねこ」も白猫の傍で死に、もう2度と転生することはなかった。

 


というストーリーだ。
死んでも生き返るという能力の中で、「ねこ」は命の大切さを忘れて、傲慢になっていました。そんな普通の猫を超越した「ねこ」が普通の猫の命を以って、その大切さと儚さを知るという、酒を飲んでいたら号泣間違いなしの絵本だ。

 


「100万回生きたねこ」のように、昔から猫は何かと不思議な力を持つ生き物だとされている。
50年生きた猫は尾が二股に分かれるとか、黒猫は不幸を呼ぶとか、そんな言い伝えも多い。しかもその文化というか、風習は日本のみならず世界的に見られる。連絡手段が乏しかった何百年も前から猫を特別とする文化がありとあらゆるところに見られたということは、本当に猫は不思議な力を持っているのではないかと思ってしまう。

 

 

 


私の家の周りにも野良猫がいる。
正確には把握していないが結構な数いる。
写真も撮った。

 

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寝起きなのかすごい目つきをしている。


この子達以外にもたくさんいる。
会社への行き帰りの時この猫たちをよく見かけるのだが、別に私は猫を触ったり撫でたり
することはなく、ただ「よぅ。元気か?」と挨拶するくらいである。猫に人間の言葉が理解できているのかはわからないが。

 

そんなことを繰り返していたら、先週くらいからだろうか?アパートの私の部屋の前でよく猫が佇むようになった。まるで喫煙所のように私の部屋の前を利用しているのである。私が帰ってくると逃げてしまうのだが、ちょっと離れたところからこちらを見ている。


挨拶程度の間柄の割には、向こうはもう私の家に通うくらい関係を縮めてこようとしている。何とも積極的な猫だ。これが可愛い女の子だったら…私が帰ったら女の子が部屋の前で佇んでいたら…とか思ったりするが、残念ながらそんなことはない。というか、どれだけ可愛いとはいえ知らない女の子が私の部屋の前に佇んでいたら、多分警察を呼ぶだろう。


「ずいぶん私の側に寄ってくるなぁ…」なんて、私は他人行儀な態度を取っていますが、もしかしたらこの猫が、「100万回生きたねこ」のように何度も輪廻転生を繰り返していて、実はその中で前世の私に飼われていたことがあったのかもしれない。
だとしたら、何だか毎日が不思議に思えて、ちょっと楽しくなってきそうな気がする。
あなたにすり寄ってくる野良猫がいたら、もしかしたらあなたの前世と既にあったことのある猫なのかもしれない。

 


私の部屋の前にいるのは、私が帰ってくるときなら良いのだが、私が会社に行く時などは、扉を開けるとすぐ側に猫がいて、めちゃくちビックリして逃げるが、私もビビってしまうので、勘弁してほしいなと思う。

 


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