私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】ネテロの百式観音は結局何系の念能力?

 

 ハンターハンター作中で戦いが描かれた人間キャラクターの中で、最強と言われているのは、やはりハンター協会元会長・アイザック=ネテロさんですね。

 

ただ、ネテロより強い可能性があるキャラクターとしてゴンの父・ジンや、ネテロの息子・ビヨンド=ネテロなどが挙げられます。

が、まだ描写がないので何とも言えません。

 

全盛期のネテロは間違いなく最強のハンターであり武闘家でした。
当時の半分の力になったとしてもキメラアントの王・メルエムと互角に戦っていたのがその証でしょう。

 

そんなネテロが最強と言われる理由は念能力


百式観音

 

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です。
ネテロの背後に現れた巨大な観音が、ネテロの動作に合わせて攻撃を繰り出します。


とにかく1発1発の威力が桁違。作中で「百式観音」を使った相手がとてつもない硬さを誇るメルエムだったからこそ何発食らっても耐えることが出来ました。

でも人間相手ならまず即死ではないでしょうか。ハエを潰すようにやられてしまいそうです。

 


そんな最強の百式観音ですが、ハンターハンター読者の間では、


「百式観音は何系統の念能力なのか?」


という議論が日夜交わされています。
作中描写でも様々な予想が出来るため、はっきり何系なのか断定しにくいです。


そこで今回は私もこの議論に混ざるべく、

ネテロの百式観音が何系の念能力なのか考察してみようと思います!!!

 

 

 

強化系?

かつて発売された「ハンターハンターのファンブック」では、ネテロは「強化系」の念能力者とされていました。


山の中で「感謝の正拳突き10000回」を毎日何年間も続けることで、拳を突き出すスピードが音速を超えたネテロ。

10000回の正拳突きで体が鍛えられ、それほどの突きが可能になったことから強化系を極めたという考察がされたのでしょう。


またネテロ自身が武闘家ということもあり、強化系念能力者であったほうがキャラクターの設定的には合っていますから、強化系とされているのでしょうね。


しかし、ファンブックというのは実は作者が正式に作った者とは限らないそうですね。あくまで非公式なものらしいです。

そのためネテロが強化系であるかどうか自体真偽は不明です。


ネテロの音速を超えた動きは、百式観音を発動する前に行う「祈り」に使われておりますが、これは直接的な念能力というよりは、百式観音を発動するための制約のようなものだと思われます。

百式観音に強化系の能力はあまり関わっていないように思われます。

 

具現化系?

ネテロの背後に百式観音が出現する、という事は、観音を具現化している「具現化系」の能力ではないかとも言われています。


確かに具現化系っぽいですが、もしネテロが本当に強化系の念能力者だとすると、具現化系はかなり苦手な系統の能力です。

天空闘技場のカストロさん同様、ヒソカさん曰く「メモリの無駄遣い」です。強化系ならば自分で殴ったほうが力は強いはず。


最強のハンターであり念能力者であるネテロが自分の苦手な系統の能力をメインにするとは考えにくいですので、百式観音は具現化系かと言われると疑問が残ります。


また、具現化系で具現化したものは、本来念能力者でなければ見えない念ですが、普通の人にも見えます。

百式観音を視認したことがあるとされるのは、ゼノ、メルエムと双方念能力者であったため、百式観音が念を使えない人にも見えるのかどうかわかりません。


しかし、ネテロが上空から城に侵入した際、ピトーがネテロを迎撃しようとしました。その時にネテロは百式観音でピトーを吹き飛ばしていましたが、ピトーは何が起きたかよくわかっていませんでした。

 

すなわち百式観音は見えていませんでした。

 

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これは百式観音が具現化系ではないため、「凝」を使っていなかったピトーが見えなかったのか、ネテロが「隠」で百式観音を隠していたのかわかりません。

しかしこのシーンからも百式観音が具現化系なのかどうか断定しかねます。

 

操作系?

メルエムは百式観音の攻撃を「傀儡の拳」と評しました。

傀儡とは操り人形のことです。操る…すなわち「操作系」の念能力である可能性もあります。


百式観音という念を操っている以上は、部分的に操作系の念能力を使っているかと思われますが、やはりネテロが強化系だとすると操作系も苦手な系統ですので、メインの念能力にはしないように思います。

あくまで補助的に使っているだけというのなら、操作系の念の要素も含まれているかもしれませんね。

 

放出系?

百式観音の奥義「零の手」

 

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これは百式観音が敵の背後から現れ、両手で敵を優しく包み込み、観音の口から大量のオーラを光弾に変えて敵に浴びせるという技。

本来食らえば生きている者はいないと思われる最強の技で、メルエムは耐え抜きましたが「素晴らしい」と評価しました。


この零の手は「放出系」の能力ではないかと思われます。理由は2つ。

ひとつは百式観音をネテロ自身から離して敵の背後に出現させていること。

離れた位置で念能力を使うには放出系の念が必要です。そのため放出系の能力であると考えられます。


もうひとつはオーラを光弾に変えて相手に浴びせていること。

メルエムですらダメージを負うほどの威力を出すには放出系の攻撃でなければ無理でしょう。以上のことから放出系であるという予想もされています。


ネテロが強化系だとしても、放出系は比較的得意な系統ですので、放出系だとしてもおかしくはないです。

光弾にオーラを変えているということは変化系の要素もありますが、光弾とはイコール念弾だと思います。念弾を出すのも放出系のお得意技ですので放出系だと思います。

 

 

 

特質系?

ここまで見てきても、いろんな系統の念能力であることが考えられる百式観音。

どれにも当てはまりそうですが、正確にどれとも言えない、例外のような能力です。


そのような能力は「特質系」の可能性があります。5系統に当てはまらなければ特質系に括られますね。


ヒソカさんのオーラ別性格分析によれば、特質系の人は「個人主義、カリスマ性がある」と診断されています。

ネテロはメルエムと戦う際も一人での戦闘を希望したあたりからも個人主義っぽいです。

 

また曲者ぞろいのハンター協会をまとめ上げた手腕からもかなりカリスマ性があったと思われます。

性格的には特質系の性格に当てはまりそうですね。ということは百式観音は特質系?


また特質系の発現条件として、「先天的に特質系であること、または稀に後天的に特質系に目覚めることもある」そうで、ネテロは感謝の正拳突きを終えたときに、後天的に特質系になり、百式観音が発現したとも考えられますね。

今までで1番しっくりくるかも!


ただ、作中で特質系と断定されている幻影旅団のクロロの「スキルハンター」やノストラードファミリーの娘・ネオンの「ラブリーゴーストライター」など、特質系の能力は単純な戦闘向きの能力というイメージがないです。

補助的に使うことで戦闘を有利にさせることは出来ても、癖のある能力で、百式観音のような完全に戦闘向きの能力で特質系というのはこれまでになかったように思われます。


それでもネテロが特質系である可能性は捨てきれないですけどね。

 

全系統を使っている?

私はこれが1番正解に近いのではないかと思っております。

ネテロは120歳くらいとされていて、修行期間としては他のキャラクターでは比較にならないほど長きにわたります。

 

多少の修行期間ではクラピカの「エンペラータイム」のような能力がない限り、自分の系統以外の念能力を使いこなすのは難しいです。

カストロさんみたいになってしまいます。


しかしネテロは圧倒的な修行時間によって苦手な系統ですらも非常に高いレベルで使えるようになった、結果生まれた能力が百式観音であるという説。

私はこの説を推します。


ネテロは46歳まで武闘家としての実力に恵まれず、半ば諦めかけていたときに武道に対する感謝として正拳突きを始めました。結果としてそこから才能が開花し、最強の念能力者になりました。

このことからネテロは想像を絶するほどの努力家であると想像できます。

 

特質系の能力は、私のイメージですが、努力でどうこうすれば身につくというよりは現実世界でいう「サイコキネシス」みたいな、特殊能力みたいなイメージです。

ひょんなことから目覚めるみたいな。


ネテロは突然能力が目覚めたというよりは長い修行の末に体得したという感じです。

このことからも、特質系ではなく、その他系統の能力を使えこなせるようになった…というように私は考えてしまいます。


もともとネテロは武闘家だったので強化系。より広範囲に攻撃できるよう巨大な観音を具現化できるようになり、その観音を操るために操作系の能力を体得し、最強の「零の手」を完成させるために放出系の能力も鍛えた。

そして百式観音が完成した…これが私の中で納得のいく考察です。

 

 

 

 

まとめ 

ネテロの百式観音は、

どの系統の能力かははっきりしないが、複数の能力を高いレベルで併用している念能力


というのが、私の考察です。

特質系説も無くはないでけどね。これから先、先頭に特化した特質系念能力者も登場するかもしれません。

そうなれば、百式観音が特質系であるという説も濃厚になるでしょう!


ネテロの百式観音はそれまでの念能力のパワーバランスを大きく乱すほど強い能力でした。

連載再開したハンターハンターで、もっと強い念能力者が出てくるかもしれません。冨樫先生、楽しみにしてますので、どうか休載しないで………

 

 ネテロVSメルエムの激闘が読めるのは28巻!